顔の非対称、顎の出っ張りなど顎変形症の患者さんは噛み合わせ以外に審美的な悩みを長い間抱えている方も多く、また、外科矯正治療は手術を併用するため治療が非常に難しいと思われる患者さんも多いと思います。 しかし、経験を積んだ矯正歯科医と口腔外科医が連携し治療を行うことで、ほとんどの症例で良好な治療結果(噛み合わせだけでなく審美的な問題も同時に解決する)を得られることができます。
当院の院長は東京歯科大学千葉病院、水道橋病院において多くの外科矯正治療を経験しており、たいらく矯正歯科を開業後も多くの外科矯正治療を行っております。 治療前、自分の顎の形でコンプレックスがあった患者さんが、治療後生き生きした表情に変わり「治療をしてよかった」と言っていただけることほど嬉しいことはありません。
当院では患者さんにとって必要な情報を十分にお伝えしつつ、些細なことも気軽にご相談いただけるような環境を整え、前向きに治療を続けられるよう後押しして参ります。 外科矯正治療をご検討の場合は、ぜひご相談下さい。
顎の骨の位置、大きさの異常により、かみ合わせ・発音などの機能異常を起こしている状態を、顎変形症(がくへんけいしょう)といいます。 下記のような状態の場合は、矯正治療単独での治療は難しく外科手術も併用して行う必要があります。
一般に矯正歯科治療は健康保険適用外ですが、顎の非対称や前後的なズレを外科手術の併用によって治療する顎変形症や、国の定めた先天性疾患による咬合異常などは、特定の医療施設にて健康保険適用となります。
当院は、神奈川県の「障害者自立支援指定医療機関(育成医療、更生医療)」および顎口腔機能診断施設」の指定を受けておりますので、保険適用の矯正治療を受けていただくことができます。手術を依頼する県内や都内の大学病院、歯科大病院とは連携して治療にあたっています。
顎変形症により外科手術が必要と判断されても、すぐに外科手術を行うわけではありません。 手術後に咬み合わせ・顔貌がきれいになるよう、手術を行う前後に矯正治療を行います。 矯正が終了するまでには約1年半〜 2年半年かかりますが、この治療期間は通常の矯正治療と変わらず、外科手術を伴うために治療期間が長くなることはありません。
Step 1 | 精密検査・顎機能検査による診断 |
Step 2 | 手術前矯正(約1〜2年程度) |
Step 3 | 外科手術(入院期間含めて1〜2週間程度) |
Step 4 | 術後矯正(約半年〜1年程度) |
Step 5 | 保定治療 |
当院は、顎変形症の矯正治療を行うための顎口腔機能診断施設(一定の施設基準が必要となっています)の指定を受けているため、治療には健康保険が適応されます(治療費は矯正治療の内容および期間、手術の内容、入院日数によって変わってきます。)
外科的矯正治療は高額療養費に対する償還払い制度(高額療養費制度)の対象になりますので、1カ月間に支払われた医療費の自己負担額(差額ベッド代などは除く)が定められた限度額(標準報酬月額により変わる)を超えた場合に、患者様からの申請により、払い戻される場合があります。該当するかどうかのご確認や申請の手続きは、市町村の窓口等でお願いします。
矯正治療費用 | 約40〜60万円 |
手術費用 | 約35〜50万円 |
高額医療費制度については、厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」 をご覧下さい。